お風呂上がりに行う”タオルドライ”
何も考えずにただ乾けばいいと思ってますか?
- 毎日適当に済ませてませんか?
- 濡れた髪の毛をゴシゴシしてませんか?
- 濡れた髪のまま放置してませんか?
- ドライヤーで乾かせばいいと思ってませんか?
もしかしたら、そのやり方のせいで
知らぬ間に髪が傷んでいるかも...
「それ、私のことじゃん...」
そう思った方は"要注意”です。


美容師目線ではっきりと言わせて頂きますが”かなり大切です”
パサつき,枝毛,臭い,広がりなどの原因に繋がります。
今回は、そんな悩みを持つ方に向けて髪の毛の専門家である”美容師”が
髪に優しい”タオルドライのやり方”を教えていきます!
目次
何で痛むの?濡れてる髪の扱いは注意!
”乾いた髪”と”濡れている髪”で髪の状態が違います。
そして”乾いた髪の状態”と”濡れている髪の状態”ではダメージの量が違います。
”乾いた髪の状態”ではキューティクルが閉じてます。
”濡れている髪の状態”ではキューティクルが開いてます。
この、キューティクルが閉じているか開いているかで髪へのダメージが変わります。
キューティクルが開いている状態は注意が必要です。
この状態が一番髪が傷みやすい状態だからです。
つまり、髪が濡れてキューティクルが開いている状態が一番”危険”です
キューティクルとは?
まず、髪の毛一本一本の作りは3構造になっており
表面から順番に毛表皮(キューティクル),毛皮質(コルテックス),毛髄質(メデュラ)と言います。
その一番外側(表面)にあるのがキューティクルです
キューティクルは、ウロコのように一枚一枚重なっていて、髪が乾いている時には外部の刺激から守るように閉じています。
ですが、髪が濡れるとこのウロコが開いてしまい外部からの刺激を受けやすくなってしまいます。
そうなると、外部からの刺激による髪へのダメージで「乾燥からのパサつき」や「髪がまとまらない」などの問題が発生します。
そのことから、濡れている髪はダメージを受けやすくなります。
外部からの刺激 = 髪へのダメージ
濡れている髪の状態は傷みやすく、外部からの刺激は良くないものだと理解して頂けたかと思いますが、まず、外部からの刺激って何なの?
という方も多いと思いますのでタオルドライについての説明も含めて簡単にお伝えしていきます。
タオルドライとは?
「濡れた髪の水分を乾いたタオルで拭き取り半渇きの状態にすることをタオルドライと言います」
事前に髪を軽く絞ったり払うなどして水分をできる限り取り除いたら、次に乾いたタオルで頭皮を優しく揉み込むようにしていきます。
そして最後に一番肝心な、毛先に溜まった水分の拭き取りを行います。タオルドライのポイントはできる限り髪とタオルに摩擦が生じないよう心がけることです。
髪に含まれている水分を取るのが目的ではありながらもゴシゴシするのではなく優しく拭き取るのがダメージを抑えるタオルドライのポイントです。
後述しますが、髪は”熱”でもダメージを受けます。
タオルドライをした後にドライヤーで乾かすのが基本ですが
ドライヤーでの温風でも髪は傷んでしまいます。
(ヘアアイロンの熱も同様です)
そして、そのドライヤーの時間を短縮するには”タオルドライ”が重要になってきます。
一般の方がやりがちな”NGなやり方”とは?
ゴシゴシこする摩擦ダメージ
ついついやりがちな行為ですがこれも"NG"です。
タオルとの摩擦や、髪の毛どうしが擦れることで髪が傷みます
また、シャンプーも同様でゴシゴシこすると摩擦ダメージに繋がります。
髪をとかす時も無理やりとかしたりすると枝毛の原因などにもなります。
濡れたまま放置による髪へのダメージ
前述したように、濡れた状態は最もダメージを受けやすい状態です。
キューティクルが開いたまま過ごすと空気中の物質などの付着によるダメージも受けます。
また、濡れた髪の状態で長時間放置(自然乾燥)すると頭皮の臭いの原因にもなりますので注意です。
髪の毛が充分に濡れた状態でドライヤーをしても乾きが遅く、
キューティクルが開いた状態で熱を与えるので髪へのダメージも大きいです。




ドライヤーによる”熱ダメージ”も確かにありますが、濡れたまま放置する「自然乾燥」は頭皮の菌の増殖により”臭い”や”かゆみ”の原因にも繋がります。
また、濡れている状態でいると頭皮の温度が下がり血行も悪くなり”薄毛”の原因にも繋がるので絶対に辞めましょう。
”正しいタオルドライ”をする事で髪へのダメージは軽減されることはもちろん、その他の髪の悩みの改善にも繋がりますので日頃から意識しましょう。
美容師が伝授!髪へのダメージ軽減タオルドライ方法!
”NGパターン”が分かったところでそれらを改善する正しい”タオルドライ”を美容師が徹底解説していきます。
とにかく”優しく丁寧”が大切
前述通り、髪に摩擦はNGです。
シャンプーも同様でゴシゴシ擦るとダメージに繋がりますし、ブラッシングする時も絡まりを無理やりとかしたりすると、摩擦によるダメージはもちろん、”枝毛”の原因などにも繋がります。
ですが、流石に避けては通れませんのでなるべく髪に優しい”タオルドライ”のやり方を説明します。
まず、髪全体の水分を拭き取るのですが、この時にゴシゴシ擦るのでは無く優しく抑えるように「ポンポン」と押さえつけるように水気を拭き取りましょう。ある程度水気が取れたら次は根元の水気を取るのですがここでも同様に優しく拭き取ります。
(根元の水分を拭き取ることで、髪全体の乾きが早くなります)

濡れたまま放置のやり過ぎは注意!
濡れた状態で放置するどころかそのまま寝る方などもいますが"絶対にやめて下さい"
タオルを巻いたまま放置する方なども多いかと思いますが、やり過ぎも注意です。
濡れた状態でタオルと触れ合っていますので多少なりとは摩擦が発生します。
また、湿気がこもるので蒸れて”匂い”や”かゆみ”にも繋がる恐れがあります。
トリートメント後であれば10分程放置してもいいかと思いますが、それ以外は極力早く乾かすようにしましょう。


ドライヤー時短術で「面倒くさい」から脱出!
水が滴るくらい髪が濡れている状態でいきなりドライヤーしてませんか?
それはまだタオルドライが足りていない状態です。

ドライヤーに入る前にはタオルドライの段階で充分に水気を拭き取ってから使用しましょう。
それだけでかなり時間短縮に繋がりますので是非やってみて下さい。

まとめ
今回は、一般の方の悩みを美容師目線で解説させて頂きました!まとめると
- ゴシゴシ擦らず、優しく丁寧に水気を取る
- 濡れたまま放置(自然乾燥)せず、必ず乾かす
- ドライヤーする前に充分に水気を取りダメージ軽減と時間短縮
細かく解説するとまだまだありますが、これらを参考にして頂ければ”美髪”を手に入れられます!

毎日行うからこそとても大切なんですね!